ソ連軍(赤軍・NKVD)の階級章・兵科色

 ここにまとめたものは、帽子、制服、階級章の、「色」を兵科別にまとめたものです。ソ連軍の場合、階級章の色を理解しただけでは模型製作も、コスプレもできないからです。色を見やすくするため、ディテールは極端にデフォルメしてあります。実際のパイピングの幅など現物のディテールを知りたい方は、他のサイトを検索するか、一番下に紹介したサイトを参照してください。

How to combine COLORS! COLOURS!
This site is a explanation for COLOURS of caps, tunics and rank boards of Soviet forces.
In the Soviet forces, even if we had a knowledge of colours of rank boards, we can not paint AFV model figures or can not play a reenactment.
You need to know colours of uniforms as whole.
In this site, I terribly deformed figures to stand out COLOURS.
If you want to see real details, you can refer other sites in the bottom of this page.

大佐以下 under Colonels

RKKA 労農赤軍 1936年8月31日~
RKKA 労農赤軍 1937年8月20日~
RKKA 労農赤軍 1938年4月5日~ ノモンハン事件、冬戦争(フィンランド戦争)、ポーランド侵攻
RKKA 労農赤軍 1940年7月26日~
RKKA 労農赤軍 1940年11月2日~
RKKA 労農赤軍 1941年2月1日~ 対独開戦からハリコフ戦すぎまで、一部はクルスク戦まで。
RKKA 労農赤軍 1941年8月1日~ 1941年2月式と併用。
RKKA 労農赤軍 1943年1月15日~ クルスク戦あたり以降、終戦まで。
Soviet Army ソ連国防軍 1947年~ 1947年、共産党軍から国軍へ編制替えされました。
Soviet Army ソ連国防軍 1949年~
Soviet Army ソ連国防軍 1955年~
Soviet Army ソ連国防軍 1959年~
Soviet Army ソ連国防軍 1969年~1980年

 RKKA労農赤軍 Branch Badges 兵科バッジについて

NKVD 内務部 1937年7月15日~
NKVD 内務部 1937年8月20日~
NKVD 内務部 1940年8月5日~
NKVD 内務部 1940年11月18日~ 対独開戦からハリコフ戦すぎまで、一部はクルスク戦まで。
NKVD 内務部 1943年2月18日~ クルスク戦あたり以降、終戦まで。
MVD 内務省 MGB 保安省 1947年~ 1947年、共産党組織から国家組織へ編制替えされました。
MVD 内務省 MGB 保安省 1949年~
MVD 内務省1952年~ 権力闘争の末、保安省は解体され内務省へ吸収統合されました。
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1955年~ 内務省から保安委員会が独立誕生しました。
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1959年~
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1969年~1980年

 NKVD 内務部 Branch Badges 兵科バッジについて

元帥・将官 Marshals/Generals

RKKA 労農赤軍 1935年12月3日~
RKKA 労農赤軍 1940年7月13日~
RKKA 労農赤軍 1943年1月15日~
RKKA 労農赤軍 1943年2月4日~ 実際は1月15日の改定と同時に施行されたと思います。
RKKA 労農赤軍 1943年10月27日~
RKKA 労農赤軍 1945年4月~
Soviet Army ソ連国防軍 1949年~
Soviet Army ソ連国防軍 1955年~
Soviet Army ソ連国防軍 1959年~
Soviet Army ソ連国防軍 1969年~1980年

NKVD 内務部 1937年7月15日~
NKVD 内務部 1940年~
NKVD 内務部 1943年2月18日~
NKVD 内務部 1945年7月6日~
MVD 内務省 1952年~ 権力闘争の末、保安省は解体され内務省へ吸収統合されました。
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1955年~ 内務省から保安委員会が独立誕生しました。
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1959年~
MVD 内務省 KGB 保安委員会 1969年~1980年

民警 Police (Militia)

NKVD 内務部 1936年7月15日~

よくある間違い。Very Popular Misunderstand


1 43年式軍装の士官がピロートカ着用? Officer waring M1943 uniform would put on a side cap?
兵用のピロートカ(略帽) Side cap of other ranks.
 第二次大戦中は士官は原則、ピロートカを被りませんでした。

白黒写真の判読ミスが多いです。
ソ連軍の士官軍装については、1941年にピロートカ(略帽)は廃止され、復活したのは1990年です。この期間は原則、士官がピロートカを被っていることはありません。ただし、旧規定のものを、自分がベテラン兵であることを誇示するため着用する事例は、他の国でもよくある事例でした。
日本では下士官が、昭5式の上衣に98式の階級襟章を佩用している例があります。ドイツではアフリカ軍団の戦車兵が、規定外の黒い通常(欧州戦域用)略帽を被っている事例があります。

以上より、戦時中のソ連軍士官の写真でピロートカを被っているのは、兵用のものの流用ではありません。誇り高き士官たちが、記念写真におさまるとき、兵用の被服を着用すると思いますか?(笑) あれは廃止された士官用ピロートカをわざわざ被っているものです。材質は兵用の綿でなくウールで、兵科色の縁取りがあります。

 航空士官は、多くは濃紺の生地の時代のものを被っているので、上衣との明度差が激しいことが白黒写真でも分かります。同様に戦車兵は、カーキでなくグレーのものも多いと思われますが、白黒写真からは判別不能です。

It's misunderstand from B/W photos.
Officers side cap was discontinued in 1941, and revival in 1990.
Therefore in WW2, officers were not wearing a side cap in reguration.

But in photos in WW2, several officers were wearing side caps.
That caps are diferrent form other rank's cap. Do you think proudly officers put on a side cap of other rank?
These caps are old reguration caps. Their material is wool. (Cotton for other ranks.)
These caps have piping of branch colour. Many air officers caps are dark blue base. Tank officers are grey base. Not khaki.

Many beteran officers/NCOs in the world were waring old reruration items with a proud look at that time.


2 赤い帽子 Red cap band
元帥の兵科色の帽子 Cap for Marshal (-1940)
 プロを自称するモデラーでも尉官・佐官の帽子をこの色で塗る間違いが非常に多いです。


 本編で解説しているとおり、第二次大戦中の赤いハチマキの帽子は元帥または将官を示します。
 1969年になり赤い兵科色が「払い下げ」られ、ソ連軍の将兵の多くが赤いハチマキの帽子を被るようになりましたが、その70年代以降のイメージで第二次大戦中のソ連軍も同様だと思い込んでしまっている自称「プロ」モデラーが多いように感じます。
Many Japanese modelers paint a cap band in red incorrectly.
Red colour is for generals and marshals until 1969.
Many people mistake. Because after 1970 Many officers and soldiers of the Soviet Army come to use red colour, and many people have this modern stereotype image.


3 ズボン側線 Stripe of breeches
元帥・将官用のズボン側線 Breeches stripes for Generals
 タミヤの某キットの箱絵が盛大に間違っています。

 これはドイツ軍と同様なので誰でも分かりそうなものですが、ズボンの側線が太い2本線のものは将官を示します。(厳密には太い2本線の間に細い線が入ります。)
 タミヤの箱絵では大佐の階級章を付けて将官用ズボンを履いている、意味不明な人物が描かれています。70年代の製品ならいざ知らず、2000年代の製品なんですがねえ。。。
A box picture of Tamiya's model kit is mistake.
A colonel in the picture is waring breeches with two red stripe.
(This kit is an item in 2000's... like 1970's poor picture, isn't it?)
In fact, like German generals, two thick stripe breeches are for generals in Soviet Army also.


 ドイツ軍のこのような資料は、本でもネットでも腐るほどありますが、ソ連軍となると、だれもまとめようとしない。しかも、やっと見つけたと思ったら、WEBページも日本の本も、間違って解説しているものが多々。最初の頃は、並木書房「図説・ソ連戦車軍団」の上田信先生のイラストを参考にしていましたが、よく調べたら、これ盛大に間違っているし、袖章の解説がないぞ、全然役に立たないぞ、みたいな。
 しかも、階級章についてまとめたものは英語WEBページも多少ありますが、それだけじゃ役に立たないのだよ、階級章マニアの諸君。ソ連軍の場合、階級章兵科にリンクして、帽子の色と服・ズボンのパイピングの色が分からないと、模型製作の際、フィギュアが塗れないし、コスプレもできないのだよ。
 ドイツ軍のように、違うのはパイピングのみで歩兵なら白、砲兵なら赤、とアッサリしていればいいんですが、ソ連軍の場合は階級章だけ見ても「地の色」「縁取りの色」「中線の色」「星の色」を把握せねばならず、常勤用と野戦用で違い、時代変遷・改定につぐ改定もあり非常にややこしいのです。
 そんなわけでモデラーも、よくわからなくて適当に塗っているか、兵科色を無視して「なんでも赤」で塗っている方々が多数。。。ドイツ軍のときは、しっかり塗り、他人の間違いも鬼の首を取ったように指摘するのにね。
 そんな自分も、塗っているとき、こんがらがって間違えてしまい、後で気づいて修正することも多々。。。
 そんなわけで、誰もまとめない、ややこしいソ連軍の兵科色、自分でまとめてみました。(ってソ連軍なんてドイツ軍に比べて需要が限りなく低いから、兵科色の詳細なんて誰も気にしない。。。(笑))

 とはいえ、私は模型マニア兼コスプレ愛好家であって、決して軍装研究家ではないので、ロシア語サイトを隅々まで読んで完全無欠な解説をする技量も時間もありません。あまりこんなことに没頭しすぎるのは、模型を作る時間がなくなるのでイヤです。

 というわけで、これを読まれた方々、間違いを発見しましたらご一報ください。まだどこかに勘違いや思いこみが混ざっている可能性もありますゆえ。

豆知識と持論

 「好事家」でない「現実主義者」の私の独断も多少入っています。
 (とはいえソ連軍に興味を持つこと自体が好事家ですね。(笑))
1. 労農赤軍(RKKA、РККА)とは
2. ソ連空軍(ВВС(VVS))
3. 赤い兵科色の帽子
4. ラズベリー色ってどんな色?
5. 歩兵連隊。別名小銃連隊。狙撃兵連隊?なんだそりゃ。
6. エフレイトールって伍長?
7. 下士官の服のパイピング
8. 1943年式 6角形の佐官・尉官肩章
9. これは輸送科バッジであって、運転者技能章ではない!
10. 内務人民委員部(NKVD、НКВД)とは
11. 督戦隊はどこの兵?


参考WEBページ
Рабоче-Крестьянская Красная АрмияのУНИФОРМА(ウニフォルマ=ユニフォーム)ページ 制服や階級章の現物の色合いなど確認するのにすごく役立ちます。
Анатомия армииのУниформа и знаки различия ページ ただし致命的な間違いが散見されるので注意!(Attention! There are some wrong explanations.)
Униформа РККА (от петлиц до погон)
Униформа РККА (от петлиц до погон) (часть 2-я)
Ведомственная Геральдика のИстория ведомственного форменного костюмаページ(特にМилиция)


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