60年代中期から70年代初期の戦記物全盛期、少年向けの本や雑誌で、軍モノは大人気でした。
プラモデルも、日本ではたくさんのメーカーがたくさんの戦車モデルを販売していました。またどのメーカーも、迫力ある箱絵、詳しい実車解説書、丁寧な組み立て説明書などで少年の模型意欲をかき立てていました。
●日本模型(ニチモ) 1/48 シリーズ
70年代としては、細かい部品構成、ピタリと合う部品精度、リベットなどの精密なモールド表現などで、私の一番のお気に入りのメーカーです。ただし初期の製品は、その真逆ですが。(笑) シリーズ後半のラインナップである、日本陸軍機(隼、屠竜、99軍偵、95中練)や海軍の97艦攻が秀逸でした。そのイメージで買った零式三座水偵は残念でした。ヘルダイバーは組み立てる意欲をなくすほどで、組み立てずに1年たたずに廃棄となりました。
模型分野は廃業のため、今は手に入らないのが残念です。
一式戦闘機 隼
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99式軍偵察機・襲撃機
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95中練 赤トンボ
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●マニアホビー
70年代に廃業し、金型はハセガワに移りました。
有名な製品では、1/48では97戦、1/72では97戦、99軍偵、99双軽、97艦攻などがありました。いずれもハセガワから販売されていますが、定番生産品は97艦攻のみです。
97式戦闘機
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●田宮模型(タミヤ)
70年代のタミヤは、1/50、1/72、1/100が主なラインナップでした。
70年代後期のシリーズ1/100は純然たるスケールモデルでしたが、70年前後の製品である1/50は、60〜70年代に流行った、可動優先の楽しいキットでした。
艦上偵察機 彩雲
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F-4EJ ファントムU
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●クラウン模型
300円統一で、1/144爆撃機シリーズを販売していました。同じ1/144で、戦闘機など小型機シリーズもありました。
90年代に金型が韓国に移り、「ミニクラフト」ブランドで今でも販売されています。
凸モールドで、アッサリした内容ですが、70年代としてはなかなかの出来だったと思います。世界の有名な大型爆撃機が、1/144という手頃なサイズで、手頃な値段で手に入るのが、他社にはない最大の魅力でした。
はじめ白箱で、終盤の再販では黒箱になりました。
B29
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●日東科学
あまり数は多くないですが、日東もいくつかの飛行機を販売していました。
80年代初期にはすでに絶版のような状態だったのか、当時まったく見た記憶がありません。
93式中間練習機 赤トンボ
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●レベル
レベルは60年代から大量の飛行機を販売しています。しかし一つも買ったことがありませんでした。私が飛行機モデルをたくさん作っていた85年ごろ以降は、国内メーカーで出来のいいキットがいくつでもありましたので。。。
スカイクレーン
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●バンダイ模型
ガンプラ以前はバンダイ模型もたくさんのスケールモデルを販売していました。
飛行機に関しては米国モノグラム社の国内販売店として、それをバンダイブランドで販売していました。内容はもちろんモノグラム製と同一です。
当時は一度も買ったことがありません。
P-47D サンダーボルト
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●オオタキ
70年代に倒産し、金型はほとんどがアリイ(現マイクロエース)に引き継がれました。
ただし1/144大型機シリーズは、マッチボックスなど海外に金型が移りました。
1/48日本機シリーズは機体全面に凹モールドでリベット表現があります。なぜか外国機シリーズにはありません。
1/144シリーズは魅力的な変わった機種がラインナップされていました。
局地戦闘機 紫電
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F6F-3 ヘルキャット
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P-51 ムスタング
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F4U-1 コルセア
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●フジミ模型
フジミの飛行機シリーズは60年代のモノ以外、今でもわりと何度も再販しているので、絶版キットでもなければ珍しいモノでもありませんが、とりあえず古い版のものを紹介しておきます。
Fw190D-9
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艦上攻撃機 流星改
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E-2C ホークアイ
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●長谷川製作所(ハセガワ)
ハセガワでなく、長谷川製作所です。(笑)
今でもわりと何度も再販しているので、絶版キットでもなければ珍しいモノでもありませんが、とりあえず古い版のものということで紹介しておきます。
三式戦闘機 飛燕
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97式艦上攻撃機
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一式陸上攻撃機
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99式双発軽爆撃機
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Me262B
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●アカデミー
90年代ですが、ついでです。
TBF アベンジャー
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