60年代中期から70年代初期の戦記物全盛期、少年向けの本や雑誌で、軍モノは大人気でした。
プラモデルも、日本ではたくさんのメーカーがたくさんの戦車モデルを販売していました。またどのメーカーも、迫力ある箱絵、詳しい実車解説書、丁寧な組み立て説明書などで少年の模型意欲をかき立てていました。
●トミー
私が戦車モデルに入り始めた1980年代では、すでにイタラエリイ(イタレリ)が直販していました。
当時、店頭でトミーの製品を見かけたことは一度もありませんでしたが、本でその存在を知っていたので、懐かしんで少し買い集めました。
キット内容は、後にイタレリから直販されたものと同一です。
ただ、70年代キットらしく実車の説明や戦歴などが詳しく解説されていて、少年の製作意欲をメラメラとかき立てる仕様になっています。
W号戦車
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T号指揮戦車
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RSO トラクター
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ホルヒ Kfz.15
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マーダーV
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M7 プリースト
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カチューシャ
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ベドフォードQL ガンポーティー
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●マックス模型
私が戦車モデルに入り始めた1980年代では、すでに絶版でした。
往年を偲んで、ヤフオクで買ってみました。
トミー同様、70年代キットらしく実車の説明や戦歴などが詳しく解説されていて、少年の製作意欲をメラメラとかき立てる仕様になっています。
ダッジ コマンドカー
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M3 スカウトカー
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●ニチモ(日本模型)
ニチモのドイツ重戦車群は大人気でした。90年代にタミヤがリニューアルするまでは、パンターもティーガーT、ティーガーUも、タミヤよりずっと良い出来だったからです。
70年代当初はシングル版とリモコン版というラインナップでしたが、80年代後半以降、「走らせるプラモ」よりも「作り込むプラモ」が主流になり出してからは、ギヤボックス一切を省いたディスプレイ版が売られていました。
M4A1 シャーマン
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●バンダイ模型
バンダイは1/48戦車モデルを主力に、非常に多種の戦車・装甲車を販売していました。しかしガンプラが大人気になったため、スケールモデルからはほぼ全面撤退になってしまいました。
ドイツ重戦車など一部の金型は、中国に渡りました。
ちなみに、80年代当時のガンプラの設計者と、戦車モデルの設計者が同じ社員だという話は超有名です。
V号突撃戦車 D型
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●アガニョーク
ソ連のメーカーです。ソ連です。ロシアではありません。CCCPです。
80年代のモデルグラフィックス別冊でも紹介されていましたが、ロシア語が読めない担当者が編集したようで、メーカーが「アウガネク」と書いてありました。正しくは「アガニョーク」と発音し、意味は「輝き」です。
KV-85
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