これも90年代にフジミが突如大展開した1/72シリーズの一つ。こんな少数生産で活躍できなかった機体までキット化されたことに大感激でした。
実を言うと60・70年代少年モデラーはご存じでしょうが、アオシマが1/72大戦機シリーズで紫雲を出していました。他にバッファローやアベンジャー、晴嵐など、他のメーカーがキット化していない有名機を10種くらい出していました。
しかしそのシリーズ、どれも想像を絶するヒドい出来でした。私が買ったのは80年代前半でしたが、どれも完成させられずに処分しました。部品の合いも最悪ですし、仮組みしてみたプロポーションも最悪でした。普通に完成させることすら不可能なシリーズでした。
艦船ウォーターラインシリーズにもアオシマは参画していましたが、タミヤ、ハセガワ、フジミはよい出来でしたが、アオシマは群を抜いて「何コレ?」な出来の艦船ばかり発売していたので、60・70・80年代少年モデラーはアオシマ製キットには相当なトラウマがあります。現在のアオシマの製品は出来が良いものが多いようですが、少年時代のトラウマは凄まじいもので、残念ながら今でもアオシマの製品は出来をよく調べてからしか買わないような本能を持ってしまっています。
さて、これはアオシマでなくフジミの好キット。サクサク完成できます。
紫雲という名が示すとおり偵察機ですが、日本に限らず元々偵察機と爆撃機はその根底において同一機種と見られているため、爆撃もできました。というか実際、海軍では「水爆」と呼ばれていました。(もちろん水素爆弾じゃなくて水上爆撃機の略。)