ハセガワの97艦攻のところで書いたように、いろいろ欠点のあるキットですが、90年代までの長きにわたり、97艦攻の1/48キットはこれがベストキットとして君臨していましたので、古い人間には非常になじみのあるキットです。
だいたいは、大人になってから買ったプラモデルよりも、子どもの頃に目を輝かせてわくわくしながら買って作ったプラモデルのほうが思い入れが強いものです。このキットにお世話になった人は非常に大勢いると思います。
私もコレが大好きで、ハセガワのが発売されてからも、中古屋の店頭で見つけて買いました。
機体内部も、部品のシャープさには欠けますが、かなり細かい部品までセットされています。さらに、どの部品は酸素ボンベだの、何のためのレバーだの、一つ一つ明示してあり、「構造を知りながら楽しく組み立てられる」ようになっています。2000年以降のキットには全くないセンスです。
キットは、電探もセットされているので、大戦後期に運用された電探装備型にも組めます。ニチモの標準ですが、デカールも豊富にセットされています。70年代前後のキットは楽しいですね。どの型に組もうか、どのマーキングにしようか、選択の幅が広くて、作る前にわくわくします。箱絵も迫力満点ですし。。。とはいえニチモはプラモデル業界から撤退したため、金型が他社に流れない限り再販はありえません。残念です。