このキットは1996年発売のシンマツナガザクⅡver.1.0ですが、よくよく見てみると、MS-06R-1Aではなく、MS-06R-1なんですね。つまり、脚部後面がカートリッジ式燃料タンクじゃないタイプです。Ver.2.0のキットにはない、貴重なタイプです。
このあたりは80年代当時の設定がややこしくて、当時の大河原氏のマツナガ機のイラストでは、
①MS-06R-1Aと表示されている。
②脚部後面はカートリッジ式燃料タンクが描かれている。
③腰部アーマーの段差や右肩のスリットなどはMS-06R-1によくある仕様。
となっています。①②から、設定上はMS-06R-1Aに間違いはないんですが、もともとイラストが③のように紛らわしいため、キットは間違ってMS-06R-1になってしまっています。いや、MS-06R-1を受領、使用中にMS-06R-1Aに改修したという設定かもしれません。というか実際のところは、大河原氏のイラストが先行してしまい、形式名や設定などは後付けかもしれませんね。
塗装は大河原氏の往年のイラストのMS-06R-1（ア・バオア・クー防衛隊）準拠で、手足はクレオス312、胴体・ヒザ・スリッパはクレオス16濃緑色です。
