今はなき、オオタキのドルニエドックスです。
70年代の古い飛行機プラモ大百科を見て「コレ欲しい!」と思っていたところ、2016年6月に東京のまんだらけで見つけて買いました。4320円でした。(70年代当時の定価は1200円。)
しかし箱の中身は真っ黒のススだらけ。どういう保管をしたらこんな真っ黒になるのか、それに普通はまんだらけの店員は掃除してから売りに出さないのか、といぶかしく思うほどの状態でした。(箱の外側だけ拭いたようです。)
とにかくススだらけで触れるのもババチイため、1か月ほど屋根裏に放ってありましたが、水洗いして組み立て、完成させました。重症なのは箱の内側だけで、袋に入ったパーツは概ね無事でしたし、ただのススなので水で流せばよく落ちました。
デカールは無理矢理ススを落として、黒ずんだ透明部分をこまめにすべて切り取って使いましたが、機首の「DORNIER」の部分は失敗して粉々になったため、アルプスのプリンタで作り直しました。
張り線はいつものように、0.2mmのピアノ線で透明ゴムボンドで気軽にイモ付けです。
撮影もいつものように、ドライヤーでプロペラを回しています。
ところで、このDo-Xはオオタキが潰れた後、ヨーデルから発売、その後海外に金型が流れて、マッチボックスやレベルで発売されたものと同じモノなんですね。
今回は奮発して高値で入手しましたが、ススで中身が真っ黒とはいえ、箱絵や中帯、説明書など、70年代のテイストあふれるキットを当時にタイムスリップした気分で楽しく製作できました。(ただしDo-Xは子供の頃は作ったことも見たこともありませんでした。)
Do-Xは1929年時点で世界最大の旅客機でしたが、売れ行きは良くなく、商業的には成功したとは言えませんでした。
プラモでは内部は全く再現されていませんが(そして私も再現しませんでしたが)内装は非常に豪華で、豪華客船並みでした。最後の写真は有名な実写写真です。当時の「夢の豪華飛行艇」といった感じですね。
This kit is 1970's Ohtaki's kit. Later, this kit flowed to Yodel, to Matchbox, and to Revell. Revell seems have this kit now.
I got this kit at a second-hand shop "Mandarake" in Tokyo in 2016 at 4320 JPY. Original price in 1970's is 1200 JPY.
Its box was rotten and was very dirty.
I used 0.2mm steel rods as wires.
Decals were printed over 40 years ago, but I could use many of them. But "DORNIER" decals were rotten and they broke. I made "DORNIER" decals by my own printer.