2005年ごろ購入、組立。ウェザリングまで行って「完成」したのは2015年6月。
Bought and assembled around 2005. Final painted and completed in June 2015.
2015年10月撮影。
Taken in October 2015.
T-62は大好きなので、タミヤ製を３つも作りました。90年代の学生時代に作ったものも、いまだに手元にあります。
実車はT-55の後継車たるT-64の開発難航のため、暫定的にT-62が開発・配備されたという有名な話がありますが、結局T-64は数からして主力とはなりえず、「最前線」たる東ドイツ駐留部隊に「精鋭部隊専用」として配備されたため、ソ連国内の多くの部隊の主力は名実ともにT-62でした。
T-55からのシンプルで美しい流線的な砲塔に長砲身の120mm砲、５つの大転輪など、いかにもソ連らしい大まかでシンプルなシルエットが大好きです。後継のT-72になると、砲塔も流線型がくずれてきて、しかも現代的な電子機器や装備品などでごちゃごちゃしたイメージになってきますね。
タミヤのキットは砲塔正面下部の形状がおかしくてT-62に見えないほどなので、パテを盛って整形しました。トランペッターのキットの発売前のことです。今はトランペッターの秀逸なキットがあるので、わざわざタミヤを買って修正するような必要はありません。それにタミヤ製は、後期型なのに車体前面下部のドーザショベル取り付け金具が省略されているなど、現代の観点では各所に間違い・不足が多くあります。とはいえ、私はタミヤのこの「T-62モドキ」が大好きです。先述のとおり砲塔の形が全く実物とは違いますが、鉄のカーテンの向こうの不気味な空想戦車という感じでカッコいいと思います。次回は砲塔の形を修正しないで素組みで作って、いっそのこと真っ黒とかで塗装してみましょうか？
