Dragon ドラゴン 1/35
Sd.Kfz.164 Hornisse
ホルニッセ
ドイツ German

2007年ごろ購入、組立。ウェザリングまで行って「完成」したのは2022年。
Bought and assembled around 2007. Final painted and completed in 2022.
2022年撮影。
Taken in 2022.

ドラゴンのホルニッセ、品番6165のものです。2007~2013年頃に作ったモノで、今回の撮影にあたり、ウェザリングをし直しました。押し出しピン跡が未処理なのは、そのままにしてしまいました。

 ホルニッセはドイツのⅢ号戦車Ⅳ号戦車融合車体に、88mm砲を積んだ対戦車自走砲です。1944年からは、ナースホルンと改称されました。ザックリと言えば、起動輪が旧式(丸い抜き穴)のものを、ホルニッセと呼ぶ慣習になっています。

 対戦車自走砲は、ドイツでは運用は対戦車大隊(後に戦車駆逐大隊)で、これは機甲科ですので、乗員は戦車兵と同じ軍装です。砲兵ではないので注意です。
 よく、「自走砲は砲が自走するだけであって、戦車ではない!」と言う人がいますが、メカとしては確かにそうです。が、運用としてはドイツでは「戦車」なのですね。(米英ソでは対戦車自走砲は砲兵です。)

 ちなみに、ドイツでは牽引式の対戦車砲も、砲兵管轄ではありません。戦前は歩兵連隊内に常設の対戦車中隊がありました。つまり操作員は歩兵でした。開戦前後ごろには、歩兵連隊から別れて、対戦車砲兵が新設されました。対戦車砲兵の兵科色は、歩兵(白)と砲兵(赤)の中間ということで、ピンクです。つまり、戦車兵と同じ色です。つまり、機甲科の管轄です。砲兵ではありません。
 対戦車砲を自走化した場合は、兵科色はそのままピンクで、服が装甲部隊乗員用の黒服になりました。襟章もドクロのものです。ということで、戦車兵と全く同一ですね。もっとも、1943年ごろからは黒服と同じ形のフィールドグレーの服が多く作られるようになりましたが。

 、、、というような部隊編成なども知らないと、乗員の塗装をすることもできないのがAFVモデルの世界です。「自走砲だから、戦車じゃないから乗員は砲兵だ」というような単純な話ではありません。AFVモデラーとしては、逆にそこを悩んだり調べたりするのが楽しいワケでもありますが。(^^)

 ちなみに、奥の歩兵は1/48を使ってます。





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