イタレリ 1/35
M4A1シャーマン中戦車 76mm砲
アメリカ USA

2004年ごろ購入、組立。ウェザリングまで行って「完成」したのは2014年8月。
Bought and assembled around 2004. Final painted and completed in August 2014.
2014年12月撮影。
Taken in December 2014.

 シャーマンは大好きで、丸っこいM4A1はさらに好きなので、今までにイタレリのコレを3つも作りました。写真のものは、一番最後に作ったものです。他の2台も、そのうち塗り直して撮影したいです。
 子どもの頃は自分の町の模型屋ではどこもイタレリを扱っていなかったので、カタログでしか見ることができなくて悶々としていましたが、大人になってイタレリを扱っているお店まで行動範囲が広がったり、インターネットの普及により海外通販で買えるようになったりして、子ども時代のうっぷん晴らしに結局今までに3台も買ってしまいました。日本では入荷が少ないのか、人気ですぐ売れるのか、今でも店頭で見かけたことはないですね、不思議です。

 古いエッシー1/72キットは、後期型M4A1(76mm)車体に75mm砲塔を組み合わせた、実車では存在しない仕様のキットでした。M4A1(75mm)車体もM4A1(76mm)車体も両方とも車体が丸っこいので、昔は同一のものと混同されていたからです。

 この長砲身76mm砲は見かけは強そうですが、残念ながらパンターやティーガーに正面から攻撃が可能なレベルの砲ではないですし、朝鮮戦争でも実証されたように、T-34/85の85mm砲よりも格段に威力が低いです。現代でこそアメリカ戦車は世界最強のイメージを振りまいていますが、第二次大戦時はアメリカ軍は、シャーマンのような安価で弱い戦車を大量生産するという、いわば中国のような人海戦術を得意としていました。戦車の乗員はたまったものではありません。シャーマンはT-34以上に、撃破されても後から後から次々湧いてくる戦車でした。1回撃破されるごとに戦死や負傷が何名か出るわけですが、アメリカもソ連も軍上層部にとっては「そんなの関係ねえ!」でした。冷戦期に生まれた世代の一部のマニアはT-34が工場を出て1週間で撃破されるとか、ソ連の戦車搭乗歩兵の寿命が1週間とか、地雷原を強行突破とか、いかにもソ連が人命軽視の戦術を行っていたかのようなプロパガンダを今でもやっていますが、実際は、アメリカも負けてはいませんでした。。。戦争とは、悲劇と不条理のカタマリなのです。

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