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Trumpeter トランペッター 1/35
PT-76
ソ連 Soviet

2011年ごろ購入、組立。ウェザリングまで行って「完成」したのは2015年10月。
Bought and assembled around 2011. Final painted and completed in October 2015.
2015年10月撮影。
Taken in October 2015.

 トランペッターのキットはアメリカのおかしな製品を除けば、事実上世界初のキットにして今後も他社は越えられないだろう決定版です。ただ、キャタピラがゴム製で、プラモデル用接着剤や瞬間接着剤ではダメで、1000円もする接着剤でしか接着できないんですね。ブロンコの初期の製品、コメットやA13巡航戦車も同様です。AFVクラブのチャーチルなど、キャタピラがスカートで隠れるデザインの戦車ならホチキスで留めちゃっていますが、PT-76はスカートがないので、どうしようもありません。
 それに、ゴムキャタピラが転輪を侵し始めています。。。他にもブロンコのコメットなど、ゴム製キャタピラの製品は、年月が経つと、ゴムキャタピラが転輪を溶かしていきます。AFVクラブのチャーチルも同様になっていくと思われます。現行のタミヤの接着できるキャタピラも経年劣化が激しく、ドラゴンのDSキャタピラもタミヤ製よりましな程度と思われるので、ベルト式では昔のタミヤのポリ製キャタピラが私は一番好きです。経年劣化がほとんどないですから。塗装には難儀しますけどね。ちなみに、アカデミーのメルカヴァはご丁寧にも転輪のゴム部がゴム製で、初めて作ったときには「おおっ」という出来上がりですが、3~5年経つとそれがホイール本体を激しく侵食し「ダメだろコレ。。。」になります。
 タミヤやイタレリのような老舗メーカーは、年月が経つとゴムがプラを侵食することは熟知していると見えますが、やはり悲しいかな新興メーカーは経年劣化のノウハウがないので、こんなことになってしまうんですね。そのあたりは、トランペッターやアカデミーなど新興メーカはタミヤやイタレリを決して越えられない大きな壁があるということです。
 さて、実車のPT-76は使用期間が長かったので、冷戦期はいろいろな本や雑誌でよく見かけましたが、2000年を過ぎて、やっと模型でも作れる時代になったんですね。冷戦の真っ只中に生まれた「戦中生まれ」の人間にとっては、この時代の兵器はとても思い出深いものがあります。
 なお、PT-76は水陸両用車両で、海兵隊の使用車両です。陸軍ではありません。車体のマークはソ連海軍旗です。日本の特二式内火艇も車体に海軍旗を描いているモノがありましたね。発想が同じなところが興味深いです。

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