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イタレリ 1/35
P40 重戦車
イタリア

2014年購入、組立。ウェザリングまで行って「完成」したのは2015年6月。
Bought and assembled in 2014. Final painted and completed in June 2015.
2015年10月撮影。
Taken in October 2015.

 小学生時代に持っていた戦車図鑑に載っていたので非常に印象的に頭に焼き付いている、私にとって非常に思い出深い戦車です。まさかこれが1/35キットで発売されるとは思いませんでした。値段が少々高めだったのと、他に「積みプラ」が多かったため購入を見送っていましたが、「積みプラ」がかなり解消されたのと、2014年に再販されたのとで、作ってみました。
 レビューなどを見るとタミヤやドラゴンしか作ったことのないような方はかなり難儀しているようですが、70年代80年代から戦車を作っている方々にとっては、まあ「標準的なイタレリの出来」です。隙間ができたりキャタピラが微妙に合わせにくいなど、まあイタレリ2000年代キット標準の出来です。sWSやシュツルムティーガーの連結キャタピラもこんなもんでしたから。P40が特に出来が悪いとは思いません。早い話、プラモデル一般として普通の出来です。(タミヤとガンプラは「出来すぎ」なので基準にしないように。(笑))

 私の昔持っていた図鑑では「4号戦車のコピー」という見出しで解説されていましたが、たしかに砲塔・車体形状や転輪の数など、イタリア版4号戦車といった感じですね。しかしこうして写真に撮ってみると、「重戦車」らしい風格があります。主砲は75mmに過ぎませんが、日本軍の戦車(1式・3式)と同じく、設計は早かった(1941)が生産が遅く(1943)、生産の頃には旧式化していた、というオチです。(独ソなら1941年制式の戦車は、1945年時点では訓練車両としか使い道ないですよね、普通。1式中戦車のことですけど。戦前型である97式が本土決戦に出るなんてもってのほか。)

 ところでこの戦車、迷彩塗装が鬼門とのことですが、確かにそのとおりです。私の場合は黒立ち上げ塗りなので、うまく塗装できる自信がなかったことも、購入を躊躇していた理由の一つでした。
 結局、以下のようにしました。

1 全体を黒で塗装する。
2 ダークイエローをスプレーする。
3 ひも状にした練り消しで全体をマスキングし(←写真はココ)、黒を軽く吹く。ウルトラマンのシーボーズみたいです。
4 任意のマス目にダークグリーンを吹く。
5 残ったマス目にダークブラウンを吹く。
6 練り消しを取り除いて基本塗装完成です。
7 装備品やマフラーなど細部はいつもタミヤエナメルで筆塗り。
8 デカールを貼る。
9 デカールや↑7で塗った部分でキレイすぎて目立ってしまっている部分に、薄めたエナメル黒を吹いて、明度彩度を落として完成!
10 タミヤのウェザリングスティック先端を、水を含ませた大きめの硬めの筆でゴシゴシこすり、その筆でウェザリング。ウェザリングスティックは太いので、直接モデルにはあてずに、水筆を使ってウェザリングしています。
11 完成!! 撮影!!!

 やってみると、悩んでいたよりも結構うまく出来た気がします。あれこれ頭で考えているよりも、何でも挑戦してみるものですね。模型製作に必要なのはやはり「この戦車が好き」という「愛と情熱」でしょう。技術はその後についてくるモノなのデス。

 ちなみに、P40のとなりに写っているのはFT17とB1bis。どのように黒立ち上げ塗りで迷彩塗装をしたかは、もうお分かりだと思います。
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