T-10なのかJS-3なのかハッキリしろと言いたいですが、70年代初期では鉄のカーテンの向こう側は未知の世界でしたゆえ。
88年ごろにお店で普通に購入したものです。その時点でデッドストックでした。お店の倉庫の奥から4つ出てきたとのことで、「プレミア価格」とかいう観念もあまりない時代でしたので、フツーに買ったものです。高校の帰りに自転車で寄りましたが、最初1つ買い、帰路に途中で思い直し、引き返して残り3つも買いました。4つとも1980年の線画カタログが入っていたので、最後の再販のロットだと思います。
1つは早速組み立ててましたが、全くT-10に見えないあまりの「何コレ?」感に大改造を施しました。しかし途中で挫折し90年頃廃棄しました。このキットに手を入れて、リアルなT-10にするのは絶対に無理です。プロポーションが違いすぎます。(笑) というか、これはスケールモデルではなく、前時代の純然たるリモコンタンクという製品なのです。箱絵が後のミリタリーミニチュアシリーズと同様なので、勘違いしやすいですね。
残りの3つは結局、30年以上保存しています。今回撮影のため、15年ぶりくらいに屋根裏から出してきて箱を開けてチェックしましたが、ゴムキャタピラも元気なようです。
買ったときから、4つともハコにシワが寄っていました。箱絵上部の文字のあたりです。学生時代に処分した1つも同じでしたが、現存の3つとも、同様に凹んでいます。
ところでこれのリモコン版、背景画像があるほうのものは、ヤフオクで数万円で取引されていますね。私もダグラムブームの直後、83年頃に探し回りましたが、すでに絶版になって久しく、どこにも見つかりませんでした。しかしこのキット内容では、苦労して探し当ててもすぐ処分したと思います。(笑)
2015年にトランペッターからT-10の決定版が発売されたため、買って作り、30年以上の溜飲を下げました。
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