アンドレアの54mmメタルフィギュアです。
125年ごろ、ハドリアヌス帝時代の軍装です。「ローマ兵士」と聞いて現代人がイメージする典型的な軍装ですが、残念ながらカエサルやオクタヴィアヌスの時代のものではありませんので、注意が必要です。(注意と言ってもこんな時代の細かい軍装に興味がある日本人は圧倒的少数でしょうが。。。)
非常に有名な型式の鎧で、各メーカーからこの軍装のローマ兵フィギュアが数多く発売されています。
これはロリカ・セグメンタータという鎧で、訳せば「板きれ式ヨロイ」といったところです。兵隊の鎧なので、百人隊長などの将校は着用しないタイプです。
共和制初期は一兵卒も武器・防具は自前でしたが、時代が進み共和制も中期になると、国家が武器と鎧を貸与するようになります。装備が画一的になると、ローマが得意とする集団戦法はより効率的になりました。帝政初期のローマ全盛期では、このような大量生産型の鎧が登場してきました。
槍はピルムという投げ槍で、一度投げたら投げ返されないように、先っぽが曲がりやすく細くなっています。54mmフィギュアでは細くてもろいため、真鍮線に替えてあります。
手の位置が盾のフチに微妙に合わないで、写真とおり指先で支えるというヘンテコな持ち方になっています。(汗)
シールドの模様は自作デカールですが、印刷が少しズレてしまっています。