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(ガンダム)
HGUC 1/144 RMS-099B
シュツルム・ディアス

2019年撮影。
Taken in 2019.

 リック・ディアスの発展型として作画されたものの、大人の事情により、何の説明もなく敵側で登場したという、これまた少年たちの頭を混乱させた名モビルスーツです。富野監督ぅ、子どもにも分かりやすい設定にしてほしかったです!

 デザイン的には、80年代後半当時に流行った、末端肥大デザインです。当時は、「一部分を肥大化させたメカ」というものが大流行しており、尖った部分を極端に尖らせたり延長したり、一部分を極端に大きくしたりという、厨二房が描くようなデザインが流行っていました。シュツルム・ディアスも、モノアイカバーやヒザが強調され、背中のロケットバインダーを極端に大きくしたデザインになっています。
 私はもちろん、こういう80年代の厨二房的な末端肥大型モビルスーツは大好きです。だって、当時私自身が中2、中3でしたから。(^^)
 ただ、こういう末端肥大型モビルスーツを今、新たに見せられたら、微妙です。だって、私はもう中学生ではないですから。

 一般的に、「既存のモノを基調にしてアレコレごちゃごちゃ付け足した」デザインは、厨二房デザイナーで、センスのいいデザイナーは、引き算的、最低でもプラマイゼロ的なデザインで魅了するそうです。シンプルかつ美しいというやつです。
 昭和時代は素朴だったからシンプルで、今はアニメ作画技術も上がったから線が複雑、なのではありません。デザイナーのセンスが下がっているのです。以下の文章の「怪獣」を「モビルスーツ」に置き換えるとよく分かるでしょう。

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<Wiki 成田亨(初代マンやウルトラ怪獣のデザイナー)>
 成田は奇怪で複雑なデザインを嫌った。デザイナーが表現の初期衝動を大事にせず、物のかたちの根底や問題の根底を問わず、既存の怪獣デザインの枠内だけで怪獣のデザインを考える安易で狭い姿勢をとり続ける限り、既存の怪獣の単なる組み合わせや複雑化などデザインの堕落が進むと批判した。「新しいデザインは必ず単純な形をしている。人間は考えることができなくなると、ものを複雑にして堕落してゆく」と彼は雑誌の取材で述べている。
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 ただし、デザイナーセンスとは別に、バンダイ的には、つまり商業的には上記の「堕落したデザイン」が要求されるのは確かです。(新規金型製作の抑制)

 さて、キットは、 初期HGUCのリックディアスがベースになっているので、あまりポーズは取れません。しかも、腕やバズーカと、背の巨大なロケットバインダーが思いっきり干渉して動かし辛いです。写真のようなポーズが精一杯でしょうか。






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