(ダグラム)
バンダイ Hi-Metal R ダグラム

2017年撮影。
Taken in 2017.

 プラモデルではありません。出来合いの製品です。1万数千円もします。予約開始されているのを知らず、発売日直前に初めてこんな商品が出るのを知りました。入手できず悶々としていましたが、2017年7月、ヤフオクにて少し高い値段でやっと入手しました。
 というのは、入手できなかったと言うよりも、高額商品のため、それほどまでして買う価値があるモノなのかどうか散々に悩んでいたのです。

 結果は、ダグラム好きなら絶対に買うべきだと分かりました。MAXファクトリーのプラモデルは、プロポーションのアレンジ、クセが現代的すぎるうえ、思いのほか可動域が狭くせず、2010年代としてはあまり出来のいいキットだとは思いませんでしたが、バンダイのコレは私にも違和感がないと思えるプロポーションです。
 具体的に言うと、2000年代のモデラーはS字立ちが好みのようですが、私は好きではないのです。しかし、バンダイのコレはS字立ちが好きな人にも、昔の大河原立ちが好きな人にも、どちらにも好かれそうな絶妙なプロポーションです。

 2000年頃の海洋堂のリボルテックのダグラムは最悪な製品でした。極端なS字プロポーションで、可動もメカなのに、まるで人間くさいポージングでしたし。リボルテックのダグラムは当然売れませんでしたが、それをもって「ダグラムは人気がない」と言う人たちがいるようで、本当に腹立たしい限りです。リボルテックのダグラムが「一部のS字立ちマニア」にしかウケない最悪なモノだっただけですよ。

 さて、バンダイのコレはディテール、プロポーションとも申し分ないですが、さらに驚愕なのは、可動がもの凄いことです。動く動く。本当によく動くので、撮影していて楽しいです。劇中のどんなポーズ、いや、劇中以上のポージングができます。もちろん、リボルテックのように変に人間くさい動きではありません。
 第1話オープニングの「朽ち果てたダグラム」と同じ、地べたに座るポーズも再現できるスグレモノです。

 唯一の欠点は、塗装済み完成品だということでしょうか。モデラーとしては、自分の塗装法で全塗装したいのデス!

 しようがないので、エナメル黒でエアブラシでシャドー入れをしてやりました。しかし、太ももが腰アーマーと擦れる部分などは、その塗装がすぐに剥がれてしまいます。600番くらいの紙ヤスリで少し表面を荒らしておくべきでしたが、「マーキングを避けてヤスリがけも面倒くさいしなあ」と思ってしまったのです。面倒くさがらずにちゃんとやっておくべきでした、失敗です。

 ミサイルポッドは赤い成型色ですが、素材の特性上、微妙に透けるので、黒立ち上げ塗りで全塗装してやりました。1箇所だけ注意書きマーキングがありましたが、塗りつぶしました。

 バンダイとしてはダグラムシリーズに手を出したのは初めてという製品ですが、バンダイと他社(海洋堂とかMAXファクトリーとか。)との技術力・デザイン力の次元の違いを見せつけられた製品です。次元が3段階くらい違う感じです。






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